日誌・連載コラム

いわゆるブログコンテンツとして、当会からのお知らせや活動をご紹介する【仏教と日々の日誌】、
また連載コラム【信仰のススメ】を中心に掲載しています。【信仰のススメ】は原則、毎週水曜日に更新しています。

2019.03.16

【連載コラム】信仰のススメ

3月13日【連載コラム】信仰のススメ 第281回

第281回 「美辞麗句」*更新日が遅くなりましたが13日の更新分です。

2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられた「はやぶさ2」が「リュウグウ」という小惑星の地表の物質採取に成功したようだ。

当然にして無人であり、真っ暗な空間で、孤独な旅をしている姿を想像すると、何か健気に思えるのだが、さらに自分で機械を操作し物質を採取、もう一つの仕事をしてから家に帰ってくる予定だそうだ。

前のはやぶさ同様、無事にと祈るばかりだが、持ち帰ってくる物質の分析によっては地球の誕生の謎が解明されるかもしれないし、地球以外の生物の存在の可能性も浮上してくるらしいのだ。

SNSばやり、見た目だけを重視する世の中で、未知の宇宙との遭遇は人間になにを教えることになるのだろう。
目に見えることしか信じない。そして目に見えるものだけを重視して価値を決めていく。

そのような世間で生きていくことに苦悩している人は少なくない。
覚せい剤の入手の仕方も、殺人の方法でさえも、ネット上の見ず知らずの他人の文字が踊っている。悩みを打ち明ける友達は「友達代行」で済ませる。家族同士で憎み合い傷つけ合う。人として、心を置き去りにしたツケがまわってきているのではないだろうか。
うわべの美辞麗句を真に受けて、陰で頑張っている人のことは知らないし知ろうともしない。詐欺師のうまい話に騙される人が後をたたないのもツケの一つかもしれない。
そんな中で、誰に見てもらうこともなく黙々と宇宙で仕事をしている「はやぶさ」が健気に思えて仕方がない。人類にとって大いに役に立つ貴重な情報を持って帰らなければ、早々と人の記憶から消えてしまうだろう存在なのに、だ。
仏教は人に心があることを教え、目に見えない力の存在を教えている。もちろん心も目には見えないが、誰でも一人残らず持っている事は、自身が一番分かっているはずだ。

その心をないがしろにし、無駄に使う愚はやめなければいけない。

心を正しく育てる事が出来れば、思うように人生を変えられる。

誰に見られなくても、人として正しいことをやり続けよう。

いつかきっと幸せがやってくるはずだ。そう遠くない未来に。

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